陰影がセンスを感じさせる

「今からゲストに送るのが楽しみです!」

こんな嬉しいお言葉を頂いた

ウェディング招待状のご紹介です。

 

一生に一度の

初めての結婚式だからこそ、

自分たちを表現できるこだわった招待状を

作りたいですよね。

 

今回は、特に活版印刷の中でも、

普通とは違う表現ができる白インキを使った招待状。

名古屋にお住いの新婦から

問合せがあったのは、

3月の後半、まだ肌寒い季節でした。

 

プリントワークスの中にあるデザインでも

人気がある“花”をモチーフにした正方形の招待状です。

 

ごくごく基本的な質問と

ご返信のやり取りを何度かさせて頂きました。

 

色は変えることができるのか、

どこまで変更ができるか、

価格はどのくらいになるのかなど。

誰しもが初めて作る結婚招待状。

不安に思うことはたくさんありますよね。

 

ましてや、遠方の会った事もないお店とのやりとりです。

ご自身が不安に思う事を解消して、

納得いったところで

ご注文することは特に印刷は大切だと思います。

出来上がってみて、

イメージと違うなんて事あったら大変ですものね。

 

そして、

会うお約束頂いて

5月にご来店頂きました。

遠方よりご来店頂けるのは、ありがたい事です。

実物を目の前にしながら打ち合わせをさせて頂くと、

どれがお二人の好みで、

どういったご提案をするといいのかなど

打ち合わせの空気の中でわかる事もあります。

 

モノクロの枠に銀の箔押しをしたらどうか

インキをのせたらどうか、

フォントはどんな感じがいいかなどいろいろな

ご希望を伺ったりやアイディアを出したり。

そして実物をお見せしたり触ったりして頂きます。

 

今回よりシンプルなもの、

でも特徴のあるものをご希望されているなと感じ、

思い切って白インキを使った

ご提案をさせて頂きました。

普通の印刷では、

白い紙に白インキをのせていくと

白くて何も見えなくなります。

印刷する意味がないですよね。

 

でも、活版印刷は違います。

ぐっと圧をかけて凹ませることができるので、

白インキの中に陰影が出ます。

光のあたり具合によって、

模様が見えなかったり、

はっきりと陰影で見えたりと

とても不思議な表情を見せてくれます。

そしてさらに、

手で触った時の質感があります。

 

 

普通に生活をしていて、

プリントワークスの招待状の

その手触り感を感じることはなかなかないので、

この招待状を受け取った時、

こだわりとセンスを感じることは間違いありません。

 

 

打ち合わせ後、

白インキでの方向性で進め、

正式に版下を作成させて頂きました。

 

 

何度かのメールのやりとり、

プランナーさんにも内容を確認頂き

校了して印刷段取りに移ります。

 

白インキは活版印刷していくところでは、

比較的スムーズに印刷ができます。

というのも実は、

白なので、仕上がりのムラが見えにくいんです。

(でも、インキは、ローラーからとりにくい)

 

 

そして約2週間後、

出来上がった招待状をお届けさせて頂きました。

ご連絡頂いたメールでのご感想は、

「想像通りの仕上がりで、今からゲストに送るのが楽しみです!」

本当にありがたい言葉です。

お客さまにとって何が一番いいのだろうということを考えて

提案して、印刷して、

出来上がったものを喜んでもらえるのは、

印刷屋をやっていて良かったなと思う瞬間です。

 

 

これからも新郎新婦の想い出に残る

素敵な活版招待状を作り続けていきたいと

スタッフ一同思うところでした。

 

 

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